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藤の花の牢獄

 前からずーっと気になっていたのですが、最終選別の会場に、鬼を運び込んだのは誰なのでしょう?

 藤の花が理由で出ることが出来ないのなら、入れることも同じくらい難しいと思うのです。

 炭次郎が斬った異能の鬼ですら、外へ出ることが出来なかった。きっと、藤の花の香りを吸い込む事や、触れる事自体が苦痛なのだと思います。

 匂いが毒になるのだとすれば、あのトンネルを潜る最中に、力尽きてしまう鬼もいるのでは無いのでしょうか?

 そもそも、夜間に、鬼に噛まれない様に注意しながら、藤の花にも触れずに運び込めるのは、柱か、それに準ずる才能の剣士しか出来ない事だと思います。

 鱗滝さんもそうなのですが、自らが狩って、生かした鬼に、弟子や継子を殺されているのではないでしょうか。あまりに悲惨で、救いがない話です。

 今回は、救済をテーマに書きました。ほんの少し、冨岡さんが救われていると良いですね。
[作成日]2020-11-17
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