第11章 あらたなひかり
俺は泣いてる彩に近づいた。
「ね。彩?大丈夫?」
「・・・ヒッ・・・グス。あ!!!晃くん?!」
恥ずかしすぎる。あんなに大きな声で泣いちゃった。
晃くんがいることも泣いてたから気づかなかった。
「そうだよ♪練習してたんだけど・・・帰ろうと思ったら盛大に泣く人いたから近づいてみたら彩だったんだ。落ち着いた?」
そんな彩と晃が話していると
自然と泣くのもおさまっていた。
「ありがとう晃くん・・・」
泣いていた姿を見られた恥ずかしさもあったが
晃の優しさに心が晴れた気がした。
「えっ?!俺
なんもしてないからお礼なんていらないよ!お礼なんてもらっちゃったら何すればいいのか困るから笑」
そうやって照れる晃の姿をみると
なんだか楽しくなった彩
「うん!でも本当晃くんのおかげ!」
彩はすぐに笑顔になって
いつも通りに戻った気がした。
「あ、明日俺頑張るから!絶対最高のステージ見せるから!見てくれるってことが俺へのお礼ってかんじかな?エヘ」
そうやって笑う彼の笑顔は素敵です。
二人は広場で並んで笑い合っていた。