第3章 Lonely warrior
番外編[風来坊]
突然すみません蓮です
BLEACHの番外編を作ってみました
本当は白哉と恋次が出て来た所で書きたかったのですが、話が逸れてしまいそうだったので止めておきました(長いし…)
このお話は15話…と言われましてもピンと来ませんよね
一護が十番隊に初めて訪れた時の話です
15.5話としてお楽しみ下さい
~~BLEACH Another Story~~
黒崎一護は奈々美に別れの挨拶を済ませ、六番隊へ足を運んでいた
「しっかし瀞霊廷はデカイよなぁ。どうにか迷わないでここまで来れたけど白哉本人がいなかったら意味ねぇもんな。泊めてくれっかなぁ」
ゴンゴンッ
六番隊の門を叩くが誰の何の返答もない
これは入って良いサインなのかと解釈した一護は門をこじ開け敷地を跨いだ
「何奴だっ!ここを何処だと心得ている!用が無いのなら即刻立ち去れぃ部外者がぁ!!」
「はぁ?!だってお前が出て来てくれなかったんだろ?!それに無用じゃねぇ用があるから来たんだよ。白哉ここにいるか?」
「なっ!あのお方の名を呼び捨てだと?!そう言えば貴様見ぬ顔だな。何番隊だ」
門を開けたら突如現れた六番隊隊員と思われる門番
一護が地面へ視線を向けると、食べかけの握り飯がそこにはあった
(こりゃ食事中だったのか…。タイミング悪かったな)
「俺は護廷十三隊じゃねぇ!死神代行の黒崎一護だ。名乗ったろ、中に入れさせて貰うぜ」
「きっ貴様あの旅渦かっ!これは尚更中へ通す訳にはいかぬな。俺と戦え!成敗してくれるわぁ!」
いきなり自身の斬魄刀を抜いて今にも一護に襲いかかろうとしてくる門番
その姿を見て一護は呆れた
(ったく面倒くせぇし、無駄に熱いな)
「旅渦ってお前いつの話してんだよ。ホラ、見ろ代行証だ。
言っとくけどこれはちゃんと浮竹さんから貰ったやつだからな」
頭を掻きながら懐から代行証を取り出すと、門番の前に突き出した
「うっ!あ…本当だ…」
「じゃあこれで中に入らせて貰えるよな。つーか入るぞ。じゃあな早トチリさん…じゃねぇか。流行遅れさん」
薄く笑みを浮かべ、去り際に手を振る一護を門番は呆然とした顔で見送った
風来坊(フウライボウ):風のようにどこからともなくやって来た人