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確かなこと【進撃の巨人】

第6章 空虚と決意




開けた扉を乱暴に閉め、
リヴァイは遠く離れたリアの部屋へと向かう。
兵舎の1番奥。普段だれも近づかないような片隅にある部屋へ続く廊下を歩く。

リアに会うのはいつぶりだろうか。
とても長い間会っていないように感じていた。
それ程俺はリアのことばかり考えていたのか。

たとえ忘れられていたとしても側に居たい。支えたい。

リアの笑顔を思い出し頬が緩む。

会いたい。会って話しがしたい。
触れたい。抱きしめたい。

これが俺の決意。

リヴァイの足取りが自然と速くなる。



この角を曲がれば会える。
そう思った時、リアの泣き叫ぶ声と何かがぶつかる激しい音が聞こえた。

瞬間蘇るあの日の記憶。

リヴァイは走り出した。

今度こそ間に合うように。

次はきっともう来ないから。
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