第23章 再開
半年振りに会ったせいなのか、時音がまた数段綺麗になった気がする。
それに…
時音「蔵馬!」
またオレの名前を呼びながら、オレに抱きついてきた。
「っと…時音?」
時音「蔵馬!会いたかった!!」
……時音って、こんなに素直だったっけ…?
いつもなら『久し振り、バカ秀一!』のような素っ気ない言葉を掛けてくるハズなのに…。
「……時音」
時音「ん?」
可愛らしい微笑みを向けながら首を傾げる時音。
……いつの間にこんなに可愛い仕草を身につけたんだ?
時音「蔵馬?どうしたの??」
「あ、いや」
時音は綺麗さだけでなく可愛さまで上がってる。
時音「……蔵馬?」
「ん?」
時音「もしかして……会いたくなかった……?」
慌てているオレを不信に思ったのか、シュンとしながらオレを見る時音。
その仕草にまで胸が高鳴ってしまうオレは、かなり重症だな……
「そんなわけないだろう」
そう言いながら、今度はオレが優しく時音を抱き締めた。
「オレもずっと会いたかったよ、時音」
時音「……蔵馬~」
あれだけ強がりだった時音がこんなに甘えてくるなんてな。
「でも、どうして時音がココに?」
時音「…………。とにかくまず、秀一の家行こう?」