第22章 初の指令
コエンマ「だから幽助には一週間。その間に人間界の為にも、死んでも宝を取り戻してもらわねばならんのだ。
幽助ならそれだけの力を秘めているかもしれない。そして、もしもの時には…時音、頼んだぞ」
「はい」
コエンマ「よし、任せたぞ!」
ぼたん「わかりました。早く戻ってその旨伝えて参ります!」
「行きましょう、ぼたん」
ぼたん「うん」
私達はコエンマ様の部屋を出て、霊界を出発した。
***
「まずは幽助を探さなきゃね……」
ぼたん「うん」
「ぼたん、後で別行動をとってもいいかしら?」
ぼたん「え?何するんだい?」
「ちょっと、確かめたいことがあってね……今回の事件と関係あるから」
蔵馬にちゃんと聞かなくちゃ。
どうして三大秘宝を盗んだのか……
もう盗みは辞めたハズなのに。
きっと何か理由があるに決まってる、だから……
ぼたん「わかったよ」
「ありがとう、ぼたん」
ぼたん「じゃ、幽助探そっか」
「えぇ。霊界七つ道具の妖気計を使った方が早いね」
ぼたん「そうだね」
霊界探偵七つ道具、妖気計
妖怪が近くにいると、その方向と距離を示すコンパス。
持ち主の霊力が強い程、遠くの妖怪を察知できる。
ぼたんは妖気計を腕にはめ、妖気の強い所を探す。
「……どう?」
ぼたん「あったよ!!」
「急ぎましょう!」
ぼたん「うん」