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約束の行方【御幸一也】長編

第8章 エピローグ 約束の延長線


夢主side

あれから一週間。

「あー、長かった……」

そう言っていつも通り横を歩く一也。

「練習に参加出来ないとは言え、なんだかんだ動き回ってたよね」
「ほんとだよ、キャプテン変われよ、マジで」

そう言いながらも、一也の手元には1枚の地図。

「今日から行くの?」
「あぁ。いきなり通常の練習に参加するより、良いだろうって」
「久しぶりにクリス先輩に会えるし、良かったね」
「リハビリついでだけどな」

そんな会話をしていたら、学校の門が見えてきた。

私はゆっくり足を止めた。

「無茶しすぎって怒られておいで」

私がそう言うと、一也も足を止めて話す。

「いや、あの人ほんとに冷たく怒るから怖ぇんだよ」

「じゃあ、あいつらの面倒よろしくな」
「うん。気をつけて」

少し一也の背中を見送って、
私はグラウンドの方へ戻る。

約束の形が変わっても
変わらない日常。

「沢村くん、お待たせ」

ブルペンで先にアップをしていた沢村くんに声をかける。

「いえいえ!キャップはちゃんとリハビリ向かいましたか?」
「うん。すぐ準備してくるね」

私はそう言ってプロテクターを付けてミットを構える。

……私にやれることをやるだけ。

「さぁ、やろうか」
「はい!」

甲子園の舞台はすぐそこに迫っている――。

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