第13章 12★
人の流れの中で、
ほんの一瞬だけ視線を止める。
……どっちだ
ナミさんたちを追うか。
それとも――さっきから気配が途切れた方か。
「……めんどくせェな」
舌打ち混じりに吐き捨てる。
そのくせ、
足はもう止まっていなかった。
視線が自然と奥へ向く。
あいつ、島から出るのは初めてだって言ってたよな
慣れてねぇ場所で、
一人ではぐれて。
そう思った瞬間、
胸の奥が妙にざわつく。
「……放っとけるかよ」
低く呟いて、
サンジは踵を返す。
それに――理由はそれだけじゃねぇ。
人混みの奥、
さっきまでみかがいた方へ、
迷いなく足が向いた。