第11章 出港★
朝。
海は昨日と同じように広い
船の上はもう、いつも通りの音で満ちていた。
笑い声と、足音と、どこかで何かが焼ける匂い
ただ、そこに“みかがいること”だけが少しだけ新しい。
みかは甲板に出て、その光景を見ていた
まだ、この場所の呼吸に慣れきれていない
「おーい!飯できてるぞー!」
ルフィの声が飛ぶ。
いつも通りの騒がしさの中に、何も変わらないようで少しだけ違う時間が流れている
サンジはキッチンの方にいる
声はいつも通り。
でも、こちらに向ける一瞬だけが少しだけ遅い。
何も起きていない朝なのに、まだ少しだけ呼吸が整わない。
理由はわからない。