【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第11章 ✼••┈••✼寵愛の花✼••┈••✼
孤蘭はゆっくりと桂花を振り返った。
「…桂花…またね…。」
その時の孤蘭の笑顔がいつも通りだったから、桂花は少しだけ眉を顰めた。
「…大丈夫だ孤蘭。桂花は房中が好きじゃないから。」
蓮はチラッと桂花を見て、笑いながら言った。
その蓮の所作に、桂花はイラッとした。
孤蘭に触れることは好きだと言ったら。
また蓮はその皮肉めいた笑顔を自分に向けると分かっているから。
「…蓮…。私が桂花とするのが好きなんだよ。」
蓮の腕にそっと触れて、孤蘭は言った。
蓮の瞼が少し震えたが、孤蘭はそれを見て見ぬした。
「…私が邪魔をしたか?」
「…蓮に会うことが一番嬉しいよ。」
孤蘭が蓮への回答を間違えなかったので、蓮の表情が少し和らいだ。
孤蘭は少しだけ桂花に目配せをして。
蓮に手を引かれながら、守一宮を出て行った。
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