第26章 すれ違い
ガチャンっ
「あ、おかえり」
そう言って迎えてくれるのはあたしの
ピンク色のエプロンをしてる和也
うん。冷静になれるよ。
和也は昨日ちゃんとお仕事してたの。
そう。絶対。
「ん?ほら、作ったから!
早く食べましょうよ。」
そう言ってあたしの背中を
押しながら椅子に座らせる和也
ほら、幸せ…でしょ?
『わっ!クリームシチュー?』
テーブルに置いてある
おいしそうな温かいクリームシチュー
忙しいのに、ありがとう。
『ん!おいしい!!』
「でしょ?
一応ね、自炊はできるんですよ?
ビール持ってきますね。」
ニコッと微笑んで
再びキッチンに戻る和也
ねぇ、安心だから
幸せだから…聞いてもいいよね?