第22章 失うということ*nino*side
「ごめんなさい!
あたし…」
と次の日の収録で
莉子 の友達には頭を下げられる。
「あのとき違う人の病状を
看護士さん誰かに伝えてて…
あたし…それが…本当にすいません」
「いいんですよ…
無事だったんだから…ね?」
楽屋にいるメンバーが俺の
弱々しい声に反応した。
「あの…大丈夫ですか?
二宮…さん」
「…大丈夫ですよ。」
心配そうにしながら、
彼女は外へ出ていった。
「ニノ、屋上行かない?
良い物あげる♪」
そう言ってリーダーが
俺を屋上に誘う。
本当は気分じゃなかったけど
メンバーに気を使う気分でもない。
「いいですよ。」