第12章 悦楽の反転
その後も爆豪の肉体に宿ったは、「雄」としての本能に抗えず目の前の自分を求めるたびに、獣のような飢餓感で全身を焼き焦がした。
何度目か分からない中出しを繰り返すたびに、の秘部からは受け止めきれなくなった白濁がドロリと溢れ出し、シーツに大きな染みを作っていく。
(……私のナカ、……カツキくんので、……いっぱい……っ)
爆豪の身体に入ったは、爆豪の身体で吐き出した精液が溢れ出すさまを視覚に捉えるだけで再び怒張し、熱く硬く立ち上がるさまに戦慄した。
男という生き物の底知れない性欲と、中出しという行為がもたらす暴力的なまでの興奮は想像以上だった。
一方、下敷きになった爆豪は絶頂の繰り返しで意識を飛ばしかけながらも、自分の身体が自分自身の熱に塗り潰されていく、泥濘のような快楽の地獄に溺れていたその時だったーー。
「……っ、あ……?」
唐突に、視界がぐにゃりと歪んだ。
脳を直接掴んで力一杯揺すぶられるような、強烈な目眩。
平衡感覚を失い、意識が白濁する中、一瞬の静寂が訪れる。
数秒後。
「「……っ、………ッ!!」」
同時に目を開けた二人は、本来の「自分」に戻っていることに気づいた。
「……あっ……元に、もど、った……?」
が自分の声で呟く。
二人の間に個性が解けた後の静寂と、先ほどまでの行為での羞恥が満ちていた。
爆豪は自分の大きな手での細い腰を掴んでいる感触に、そして自身の剛直が彼女のナカでドクドクと脈打っている熱量に、顔を赤く染めた。
「……っ、ハァ、……クソ……ッ!!」
先程までこの華奢な身体に入って、自分のモノを飲み込み翻弄されていたという記憶が脳裏をよぎる。
攻めるつもりでいたはずが、途中からはの執拗な攻めに、女の快楽の深淵へと叩き落とされ無様に喘がされていた。
その鬱憤と本来の肉体を取り戻した爆豪は、制御不能な程の欲に火花を散らした。