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淫夢売ります

第72章   幸せな日常


☆☆☆
「さらら!・・・さららっ!」
ゆさゆさと肩を揺すられ、私ははっと目を覚ました。

あれ?ここどこ??

目の焦点が合わなくて、キョロキョロと周りを見回す。
明るい・・・
お店?
なんだろ、カフェか・・・な?

「だいぶ疲れているみたいだね」
そう言った声の主は私の眼の前に座ってニコニコとこっちを見ていた。

「ああ・・・彰吾かあ・・・」
「彰吾か、じゃないよ。一応デートなんだぜ?バタンって急に寝るもんか?」

その言葉で思い出した。今日は土曜日。午前中に待ち合わせをして、食事して・・・そうか、これから買い物に付き合ってもらおうと思っていたんだった。ご飯食べたら寝ちゃったのか。

机の上を見るとカップに半分程度入ったコーヒーがある。手を添えると大分冷めていたので彰吾が私を結構な時間寝かせてくれていたことが分かった。

「ごめん。うーん・・・疲れている・・・のかな?」
自覚はあまりなかった。ただ、一週間仕事をすると、金曜の夜はぐったりするのは確かだった。そう言えば昨日は少し残業もした。そのせいか・・・。

「どうする?買い物行く?」
デートの途中で眠りこけるような失礼な彼女に、それでも優しい笑みを向けてくれる彰吾は、私にとって何にも代えがたい癒やしの存在だ。
こんな何気ない気遣いにも幸せを感じてしまう。

「もちろん、行くよ」
「それじゃ、そろそろいこっか」
「うん」

カフェのお金みたいなのは互いが食べた分を払うことにしている。それは、私のほうが先に社会人になっているので、彼に払わせるのは心苦しいというのがあるからだ。

買い物、と言っても、特に何かほしいわけではなかったりする。コスメとか、アクセとか、なにか気に入ったものがあったら買おうかなと思うくらい。
どちらかというと彰吾との時間がほしいというのが正直なところだった。

そんなわけで、その日、私達はデパートをちょこちょこ見たり、そこにあったカプセルトイのガチャガチャをやったり、ゲームセンターでクレーンゲームをして過ごしたりした。

彼との時間はあっという間に過ぎてしまう。18時をまわり、そろそろお腹空いたね、ということになって、私のお気に入りのパスタ屋さんに行くことになった。
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