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天狐あやかし秘譚

第93章 怪力乱神(かいりきらんしん)


思えば東北で見えた時も、廃ホテル近くで交戦した時も、ダリは何らかのハンデを背負っていた。綾音という女を助ける、守る、ということを第一にしていたことで力をセーブせざるを得なかったのだ。そのリミッターが外れた今、神にも等しいと言われた天狐の100%の力が自分に向けられている。

ー足が・・・震えている!?

馬鹿な!とカダマシは思い直す。神の力はこの神宝の方だ。これは無限の力!何ものにも負けない『俺の力』だ!

「潰れろ!色男!」

『だいだらぼっち』の状態で振るう、渾身の拳。
巨大な拳がダリの頭上に落ちていく。
それは、隕石の落下にも似た、人智ではどうすることもできない力にすら思えた。

「あやなきこと・・・」
拳の向こうで、ダリが嗤ったのを、カダマシは知ることはなかった。
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