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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第12章 中忍試験開始!!



「うむ…だんごにはやっぱ…おしるこね…。
さーて…これ食ったら…私も突破者を塔で待つとするか…」

アンコ程の実力者となれば、戦闘する必要がないというのもあるが、塔までは然程時間はかからず到着することが出来る為、のんびりとお茶をしていた。

「早いヤツラは24時間もあれば、クリアするプログラムだからね…
木ノ葉マーク完成!」

上機嫌で団子を食べ終え、食べ終わった串で木に木ノ葉マークを作っているアンコの元へ、一人の特別上忍が瞬身で現れる。

「大変です!アンコ様!」
「!!何よ急に」
「死体です!三体の…」

妙だからとにかく来てくれと、必死の形相で話す相手に従うようにアンコはその場を後にした。






―――――――……






『な…んだ…あれは…』

マイは目の前の光景に絶句する。
巨大な蛇が森の中で蠢き、術者であろうものと対峙するサスケとサクラ。
ボロボロな様子から、相当の強さなのだろう。

嫌な予感は当たった…。
やはり、先程の草隠れの忍である。
気付かれないように距離をとり、気配を完全に消して、マイは状況把握に勤める。

(あれは口寄せか…?もはや下忍クラスなどではなく上忍クラスね。ナルトがいないけど…もしかして…)

マイは見当たらないナルトの姿、うっすらと巨大蛇の中から聞こえるナルトの声に、飲まれたことを悟る。
しかしマイはあくまで傍観する。

これは試験。
殺し合いも認められている真剣勝負。
あきらかなテロリスト行為や、試験内容に関係なく木ノ葉に危害が及ぶ場合のみマイははじめて動けるのだ。

助けられる距離にいるのに…

口のなかに広がる鉄の味に、
マイは唇を噛みきったのだと気づく。


瞬間、一気に自分の身に絡み付く殺気。
マイは気を張り殺気を受け流す。
しかし、目の前で対峙していたサスケとサクラは殺気だけで死をイメージさせらたようで、
震え、動けないでいた。

(サクラはまだしも、サスケまで…。確かにすごい嫌な殺気だった。あいつ…本当に何者?)
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