第5章 海水浴
とある夏の日。この日は呪術高専の生徒達で海水浴に来た。
呪術高専の女子生徒たちはそろってスタイルが良い。
そんな中でも水着姿で男子陣の視線を奪ったのは一番小柄で華奢だと思われた鈴だった。
リボンがついた白いビキニに豊かな胸、くびれたウエスト。普段おろしている髪はおだんごにしてかわいらしさが際立つ。
「蓮見って、着やせするタイプだったんだ」
「しゃけ」
「恵、お前、微乳派に見せかけた巨乳派?」
(……全員アウト)
☆☆☆
虎杖が三人分後頭部を殴られて痛みに悶えるのを横目に、伏黒は自分が着ていたラッシュガードを鈴に着させてファスナーを上まできっちり締めた。
「日焼けするだろ」
「ちゃんと日焼け止め塗ってるよ?」
露わになっていた胸元が隠されて、恨めしそうな視線が痛い。
そんなの構うものかと鈴の耳元でそっと囁く。
「後で俺だけに見せて?」
「え、えっと…」
鈴が真っ赤な顔で困っていると、真希は伏黒を思いきり蹴り飛ばした。
「公然といちゃつくな」
「あんたやっぱりムッツリね」
「じゃあ早速泳ぐか!」
「昆布!」
気を取り直した虎杖は狗巻と一緒に海に入っていき、真希と野薔薇もそれに続いた。
「恵と鈴は行かないのか」
「私、泳げないし。パンダ先輩は?」
「俺泳いだら体中がすごい水分含んで後が大変なんだよなぁ。鈴は俺が見とくから、恵はみんなと泳いでいいぞ」
「いや、先輩もこういう場所だと対応に困ることあるんじゃ?」
「じゃあみんなで一緒にビーチバレーしましょ!」