第3章 似た者同士
……襖ひとつ挟んで神楽ちゃんが寝ているわけだし、なにもしてこないと信じて。
「じゃ、!おやすみヨ〜」
「うん、おやすみ神楽ちゃん」
神楽ちゃんは目を擦りながら押し入れへと入っていく。
私もそろそろ寝ようかな、…そろそろ限界。
「あの、私も寝ますね、おやすみなさい」
わたしはジャンプを読んでいる銀さんに向かい声をかける。銀さんは「ういー」とジャンプから目を離さず手をヒラヒラさせる。
そしてわたしは布団に入るやいなやすぐに夢の世界へと落ちていった。
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銀時side
「……ねたか。」
今日突然俺の前に現れたこいつ。
なぜか成り行きでこうなっちまったけど……
クソォォォォ!!!こんなんどこのラブコメだよォォォォ!!
正直言うとめちゃくちゃタイプだ。顔が。
それに神楽とは違いメリハリのある身体つき。
お色気ハプニングも起きちまったしよぉぉぉ!!
もう銀さんもたないってぇぇぇぇ!!
襖を開けると規則性のある寝息が聞こえる。寝顔は見えないものの、ちらりと掛け布団から覗く白い脚。
「っ、ダメだって...…」
足を使いその掛け布団をゆっくり掛け直してやる。バサッと音が出るも起きる気配がない。
自身の布団に潜り込み、必死に色んなものとたたかう。
「今日……寝れねぇな、これ」