第1章 まもりたい。【坂田銀時】
「ストーカー?」
「…はい。」
わたしは。今、この万事屋に仕事の依頼をしに来ている。
目の前にいるのは、銀髪の坂田銀時さん、メガネの志村新八さん。そして神楽さん。
とくにこの坂田銀時さんはなんかやる気がなさそうな……。
万事屋……評判は良いらしいけど……大丈夫かな。
「その、詳細を聞かせていただけますか」
志村さんが申し訳なさそうに私に話しかけてくる。
「えっと...…今わたし、団子屋で働いているんですけど、多分そこのお客さんだと思うんです……
なんか、先月くらいから、わたしが出勤すると手紙が置かれてたり……誰かに付けられてるような気がしたり……。この前は……これ……」
わたしはその時に貰った手紙を出す。
「拝見しますね。……『僕の(ピー)もにぎってくれ』……うわっ、キモっ!」
「マジでキモイアル」
「はは……ですよね……」
「心当たりはあるんですか?」
「いえ……お客さんだとは思うんですけど、上手く隠してるんだと思うんです……」
「そうですか……」
「でもよぉ」
坂田さんがその手紙をみながら口をだす。
「沢山いる客からこいつを探すのって厳しいんじゃね?どうしたらいいんだよ」
「うーん、そうですよね……」