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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第51章 愛おしい四日間〜冨岡義勇【R強強】


なるべくみないように脱がせて、浴衣を帯紐で結ぼうとした時に義勇は目を覚ました。

両手首を掴まれた…。

「義勇さん…帯結ばないと…離して下さい」

目が虚ろだ…握る手も熱いし早く薬も飲まさないと…

義勇は、なかなか離してくれない…

「薬を飲ませたいので手を離してください」

すると手を離してくれた。ゆきが帯紐を結ぶ手を虚ろな目でじっと見ていた。

無一郎が、持ってきてくれた薬を部屋の中に入れようとふすまを開けた。

お盆の上に瓶が二つと紙飛行機が置いてあった。

「わぁ…無一郎くんが置いてくれたんだ…」

ゆきは、まず自分の薬を飲み干した。

「義勇さんもお薬飲んでください。」

背中に手を添えて抱き起こした。義勇は、虚ろな目でゆきを見ている。

「…口で飲ませてくれ…」

「そ、それは嫌です…自分で飲んでください」

「なら飲まない」

義勇は、子供みたいにそっぽを向いてしまった。

「義勇さん…飲んで早く治さないと…」

ゆきは、困り果てたが口移しで飲ませるのにどうしても抵抗があるので薬を置いたままにした。

部屋は二人きりなので静かだった。

ただ、薬を飲んでない義勇はだんだんと熱が上がってきているのがわかった。

「ハァハァ…」

義勇が、すごく苦しそうにしていた。ゆきは、手ぬぐいで額を冷やしたり体を拭いてあげたりした。
息遣いが荒くなってきているしすごく心配になってきた。

薬の瓶を手に迷いに迷った…。でも義勇さん熱で苦しそうだし…

ゆきは、義勇の背中に手を回し抱き起こした。

「義勇さんお薬飲みましょう…」

義勇は、虚ろな目でゆきを見ている。

ゆきは、口に薬を含んで義勇の口に流し込んだ。

義勇は、驚いて目を見開いた…。また口移しで飲ませてくれるとは思わなかったからだ。

熱のせいにしてゆきに相当の我儘を言った…

こんな飲ませ方ゆきが慣れているはずがなく俺の口からこぼれ落ちないように角度を変えながら唇を合わせてくる。

手が勝手に伸びていた。ゆきの両頬に手を添えた。
もう薬は飲み終わったが、ゆきの唇を食べるように味わった。
ゆきは、病の俺に気遣い強く抵抗出来ずにいた。

俺は止まらなかった











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