• テキストサイズ

終わりの始まりに二度目の生を謳歌する【五条悟】

第5章 縮む距離


「ねぇねぇ…触りたい。」


後ろから肩に腕を回し抱き締められる。


「ど、どこ…?」


「んー?ぜぇんぶぅ〜。」


いや、言い方…。

肩に触れた手が滑り落ちて少し膨らみに触れた。

無理…恥ずかしい。


「む、むりっ!!」


あ…全力で言いすぎた…。

謝ろうと彼を見上げれば、眉を下げて傷付いた顔をしていた。

傷付けた…こんなつもりじゃなかったのに…。


「ご、ごめんなさい…あの…無理っていうか、その…はず……。」


「いいよ、僕が悪いんだし。」


浴室を出ていく彼を見つめて、どうしたらよかったのだろうと考える。

あんなことまでしたのに触られるのはダメって、変だよね…。


あのキスが気持ちよすぎて、悟くんに触られたらどうなるのかわからなくて怖い。


シャワーを浴びながら考えて、決心した。

こんなことで決心しなきゃいけないなんて、私はなんて幼稚なんだろう。


部屋に戻ってきてスマホを弄る彼の肩に触れた。

悟くんのスマホは少し前に買った。


「悟くん、ごめん……触って欲しい…。」


「…無理するもんじゃないよ。フェラしてくれたし、それでいい。」


アレだって先を舐めただけでほとんど手だった。


「ねぇ悟くん…こっち見て…?」


待ってとスマホでゲームをしている。

意志が揺らぎそうだから早く…。


立ったままじっと待っているが、終わる気配がない。

相当怒ってるのかも。

無理って言ったり触ってって言ったり、面倒臭いって思ったんだろうな…。

/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp