第10章 悲しみの中で
私の上から退く間も自身を扱きながらナイトテーブルに手を伸ばして、避妊具を手にした。
喘ぎながら扱いて自身を勃たせると避妊具を被せて、私をうつ伏せにする。
「ちょお腰上げて。挿れる……っ…ぁ……はぁ…まんこあっつ…ぁ、はっ…締め付けんでっ…!」
そんなことを言われても挿入しただけでイってしまったのだから仕方ない。
奥まで押し込むとすぐに激しく律動を始める。
「あっ、ああっ!!ん"〜っ…やだぁ、これやだぁ!あんっ…そしろの、顔見たっ…ああっ!うぅ…。」
声、やばい…抑えられずに嬌声を上げた。
枕に顔を押し付けて声を抑えながら泣く。
生理的な涙なのか、悲しくて流れる涙なのか、どちらかはわからなかった。
「あ"っ…んぅ、んっ…別れたくないぃ、あっ!好き、ぅあっ…一緒に、いたいっ、ああっ!んぅ…そ、しろと、ずっといたいのにっ…んあっ!」
「ぁ、もっ…それ以上、言わんでっ!!っ、やめてや…はっ、わかってくれや!あーもぅ…泣かせたないから、別れるんにっ…なんで僕、今こんな泣かせてるん…。」
一度抜かれて身体を反転させられると、正常位で奥を突かれる。
両足首持たれて足を思いっきり開かれていたが、その手を離し覆い被さった。
泣かんでと頬を撫でて律動を緩めながらキスをする。
舌を絡ませてお互いの熱い吐息が湯気を出しているように見えた。
「……好きやから、僕が好きなんは…ずっと君だけやから、泣かんで。ん…お願い…。」
彼の優しさが余計涙を溢れさせた。
また激しくなった律動が私を絶頂へと誘う。
私が達すると大きく喘いで動きを止める。
眉間に皺を寄せて唇を噛んでいる。
落ち着くとまた激しく腰を振って、何度も最奥を突かれた。
「んっ!…うぅ……はぁ、はぁ…まだイきたない、終わりたない…。」
また大きくなった喘ぎ声を沈め、動きを止めながら快感に耐えている。
おかしいよ、なんで別れるの?こんなに愛し合ってるのに…。