第3章 なかよし
「な、仲良くなんて人生で初めて言われたので……嬉しくて…私も皆さまと仲良くなれたらなと思いまして……」
そう言いながら耳まで真っ赤になって下を向くマキア
それを見た4人の魔族が
(なにこの生物…)と同時に同じことを思った
真っ赤にして小さくなるマキアに抱きつく、エマリビア皇太子妃
「可愛いわ!!お友達になりましょ!マキア」
「お!?お友達ですか?」
「いいですわね。皇太子妃の言う通り…お友達よ。」
お友達というワードに恥ずかし嬉しさで赤らめた顔のままのマキアにヨシヨシと頭を撫でるビィナ
「う、嬉しいです。エマリビア様、ビィナ様」
「あらあら?お友達はそんな敬称つけて呼ばないわ?ねぇ?皇太子妃?」
「そうよ!マキアと呼ぶのだから、様は要らないわ」
「え??で、では……エマリビアさん?ビィナさん?」
「まぁ…それくらいなら」
「呼び捨てでもいいのに…」
了承したビィナだが
呼び捨てと言ったエマリビア皇太子妃に、マキアは驚いて、それはさすがに……と、さん呼びをお願いしていた。
「ギルヴァも名前呼んだら?」
3人の様子を見ていたギルヴァにレンヒの言葉に軽く睨む
「あれは同性だからできるんだろう。」
「そう?僕もマキアちゃん!って呼んじゃおうかな?」
「ビィナに許可とれよ?」
「あ……それはそうだね。」
冷や汗をかきながらギルヴァのアドバイスに頷くレンヒ
「ちょっと!そこの男性陣?」
エマリビア皇太子妃に呼ばれたギルヴァとレンヒ
「なんでしょう?エマリビア皇太子妃殿下」
「あなた達も明日から一緒に行くんだからね!?」
そう言うエマリビア皇太子妃に、レンヒとギルヴァは顔を合わせる
「俺らもですか??」
「僕らは女子会のお邪魔なんじゃない??」
そう言う2人に、ビィナは扇子を広げて口元を隠す
「あら?ぞろぞろと護衛兵を連れて街を歩けるわけないでしょ?貴方達は護衛兼荷物持ちよ。」
そう言ったビィナ