第3章 なかよし
「ねぇ?あれって良くない?ガエテ」
「やっぱり、エマリビアもそう思う??」
ギルヴァとマキアの様子を少し離れて見ている
皇太子夫婦と、レンヒとビィナ
「あんななのにパートナー申し込まないんですって!皇太子殿下」
「は?今回のパートナーに??ギルヴァは馬鹿なのか?」
レンヒの告げ口に驚くガエテ皇太子
「魔族なら女から言ってもいいけど……」
「あの子は人間ですわ。妃殿下、やっぱり男から言わないとね?」
エマリビア皇太子妃の言葉に答えるビィナ
「サポートするしかないね?良い?秘密裏に進めるよ?」
「はい!皇太子殿下」
そう宣言するガエテ皇太子に返事をする3人
(何話してるんだ??アイツら)
4人の魔族がヒソヒソと話すのを横目に見ながら、気にしても仕方ないと思って、前にいるマキアのことを見るギルヴァ
ふと目が合うと微笑みを見せるマキアにフッと笑いながらお酒を飲む
マキアは魔族4人の話題になってるとは知らず
食事を楽しみ、お酒を少し飲んだのだ。
ギルヴァと目が合うも優しく微笑んでくれるギルヴァにマキアは、やっぱり噂とは全然違うと改めて思いながら
(噂なんて、所詮は噂ね。)
人からの噂より事実を見る方のが良いなと考えていた。
少し色々あったが、食事会は無事に終わり
デビアン帝国の人を見送ろうとエレベーター前にいたマキアに、ヒョコっと!ビィナとエマリビア皇太子妃殿下が来た
「マキア!ありがとうね。とっても楽しいし美味しい食事会だったわ。」
「エマリビア様にそう言ってもらえて嬉しいです。」
「皇太子妃と話をしてたんだけど……まだ外交会まで日にちあるわよね?」
そう聞いてきたビィナに頷くマキア