第10章 がいこうかい かいし
レイミセイ大国の代表関係者の紹介が終わって、進行役が資料を捲る
「〚では、デビアン帝国のご紹介させていただきます!〛」
進行役の口元には緑色の魔法陣が展開されていて、進行役の声が会場全体に届くようになっている。
「〚デビアン帝国 幹部
シクロスキー伯爵家令息
魔法武具庁の長官
レンヒ:シクロスキー様〛」
進行役は紹介を続ける。
「〚デビアン帝国 幹部
シクロスキー様のパートナー
ネクラーノア侯爵令嬢
魔法陣・魔法書物庁の長官
ビィナ:ネクラーノア様〛」
紹介を聞いたレンヒとビィナが腕を組みながら会場へ入り、
2人で一緒に軽く一礼をする。
「あの…進行役…なんで、ビィナを先に紹介しないのかな……」
「それがヒューニンザ帝国式なんじゃないの??そんな小さなこと気にしないわよ。」
「気にしないね…」
レンヒはそう言いながら……ヒューニンザ帝国の単独で参加しているの男達が、ビィナの事を頬を赤らめて見ている事を見逃さず
ビィナと腕を組んでる方とは反対の空いている片手で指鳴らして、
ビィナを見ていた男達が持ってるグラスを一斉に割った。
それを見たビィナが、呆れながら溜息混じりに
「……レンヒ??」
「んー?どうしたの?」
笑みをビィナに見せるレンヒ
「怪我させたらどうするのよ?」
「そんな事しないよ。衣装が濡れるくらいさ……ムカつく視線をした奴らが悪いんだよ。」
「まったく……可愛いところがあるんだから。」
そう2人で会話をしながら、
入ってきた扉の方から見たら最前列に立ち
ギルヴァとマキアを待つ。