第5章 ぱーとなー
「いいのか??」
そう慎重にビィナに聞くギルヴァ
ビィナは鼻で笑いながら
「いい宣伝になるから、こちらとしてもありがたい話なのよ?ギルヴァ……お父様なら喜んで用意するわよ。」
ビィナの言葉にフッと笑うギルヴァ
「あの!ありがとうございます。パートナーというだけで私にまで」
「あら?宣伝になるって言ったでしょ?人間…がデビアン帝国のドレス着るなんてビジネスチャンスになるに決まってるわ。衣装が着いたら試着と写真は撮らせてね??」
「は、はい!もちろん!」
マキアの返事に笑みを見せるビィナ
「なーんかビィナが良いところ持っていって…ズルいなぁ??」
と頬を膨らませるレンヒに、クスッと笑ったビィナはレンヒの頭を撫でながら
「シクロスキー家にもジュエリーの注文依頼の手紙を書いたわ。お父様ならシクロスキー伯爵と一緒にジュエリーを作るはずよ?」
「ビィナ!!さすがは僕の愛しい人だ!んじゃ、2人のジュエリーは僕が出すから着けてね??」
「え?え?」
驚くマキアにフッと笑いながらギルヴァは説明してくれた
「レンヒの家であるシクロスキー家は鉱物の生産を手懸けてるんだよ。だからジュエリー加工もやってる。よくシクロスキー家とネクラーノア家のセットでデビアン帝国でも大人気なブランドなんだよ。」
「そうなのですね……ってジュエリーまでそんな!!」
「いいのいいの!ウチも宣伝したいのあるんだよ!写真撮らせてくれればいいし。僕からのプレゼントだよ。」
遠慮しようとするマキアに重ねるようにレンヒは言ってウインクする
「……ということだから、ここでの10ペアとデビアン帝国の10ペアで間に合うでしょ?」
「助かる!ありがとうな。レンヒ、ビィナ」
「10ペア分も??あっ…ありがとうございます!!」
笑みを見せながら頷くギルヴァ
深く頭を下げるマキア
ビィナとレンヒは笑顔で頷いた