• テキストサイズ

メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第2章 情緒




「…………ああ、苦しいね」


抱きしめる手が離れて。
息が、出来る。


「俺もずっと苦しかったよ莉央ちゃん。ここ着くまでずっと息できなくて苦しかった」



涙も唾液も垂れ流して。
嗚咽が漏れる。
咳込みが止まらない。
喉がヒューヒューなってる。
ドサって。
押し倒して。
柳瀬の、右手が伸びた。



やだ…………っ。



またあの苦しいの。




「や…………っ」


無意識に庇った首より上。
右と左の頬をむにゅって掴んで。



柳瀬が。

深く息を吐き出した。





「駄目俺。また、傷付けた。傷付けたいわけじゃないのに、いや、がっつりエグいの付けたい、泣かせたい。大事にしたいのに、壊したい。汚したい。ねぇほんと、監禁していい?誰の目にもうつしたくないし俺以外の空気吸わないで、触んないで」




…………や、ば。


だいぶメンタルヘラってる。





体重。
掛けすぎだし。
普通に重い。





「勝手なことばっか言ってんなし。あたしもおまえにめちゃくちゃ怒ってんだけど」

「…………いいよ、聞く」


「おまえ昨日何した?あれだけのことしたくせになんでいきなりいなくなんの。いっつもいっつもうぜぇくらい目の前チョロチョロするくせに。なんでいないの。」
「莉央ちゃん口悪いね、ほんと」


頬から手を離して。
指先が、口の中を掻き回す。


「ねぇそれ、俺探してたって聞こえるよ?」

「っせ、探してた!!悪い?」

首を振って指追い出して。
真っ直ぐに柳瀬を見上げた。
/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp