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メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第9章 誕生日



「面白かったね、映画」
「うん!!音やばかった!グォーって、バァンって、ドシャって!!」

いや語彙力。
かわいすぎでしょほんと。


「あー面白かったー。映画凄い!柳瀬ありがとう。柳瀬とじゃなかったら来れなかったもん」
「莉央ちゃ…………」
「ありがとうね」

ああもうどうでもいい。
莉央ちゃんの満足そうな笑顔がきっと答え。
これが正解。
これ以外、いらない。


「また来ようね」
「うん」
「まだ昼飯には早いか」

時計を見ると、まだランチするにはさすがに早い時間。とはいえ人混みも人混みだし。少し早めにランチにしてもいいんだけど。
「莉央ちゃん」
少しだけ屈んで。
「どーする?なんかしたいことある?」
人混みに掻き消されないよう軽く耳打ちした。


つもりだった。



「っ」
「え」

「柳瀬ぇ、ねぇ絶対それ!!映画ん時から…………っ、わざとやってるでしょ!?」
真っ赤になった両耳を押さえながらの、莉央ちゃんの上目遣い。
うわ。
やば。
何これ。
「ちょっと待って莉央ちゃんっ、こんな、こんな公衆でその顔はやばいからっ。ちょっとこっち」
つられて赤くなる顔を隠して。
いや今は俺よりも莉央ちゃん、莉央ちゃんなんとかしなきゃ。
手首を掴んだまま、足早に路地裏へと捌けた。


「莉央ちゃん、何!?ちょっと待って今軽くパニックなんだけど何があった?いや、俺なんかした?」
「〜〜〜〜っ」
ああもう。
顔まで真っ赤にしちゃってやばいからもお。
「おまえが…………っ、耳ッッ!!いつも触るから…………っ」
「え」
「映画、館でも耳に息、かかるし…………ッッ」
「え」
え。
え。
えええ?
「莉央ちゃんごめん、試させて」
「え、ちょ…………っ、ん」
壁へと莉央ちゃん押し付けて。
親指と人差し指で莉央ちゃんの頬掴んで横向かせて。
耳へとキスをすれば。
それだけで莉央ちゃんの身体の力が一瞬抜ける。
「柳瀬待って、今やだ!これっ、手離し…………っ、んぃっ」
そのまま耳の中へと舌を入れて、舐めてあげれば。
簡単に、莉央ちゃんの息があがった。
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