• テキストサイズ

【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】

第5章 ♡心も体も恋に堕ちて


 耳殻をなぞっていたはずの宗四郎くんの舌が耳の中へ無遠慮に入り込んできた。くちゅくちゅと耳の粘膜から直接脳に響くような水音と熱っぽい吐息……舌の柔らかな弾力、そしてくすぐったさに大袈裟なほど体と顔を反らせて逃げようともするも、私を覆うように跨がっている彼から逃げられるはずもない。
 ベッドを悪戯に軋ませただけで終わってしまい、まるで「逃げられないよ」とでも笑われているような気分だ。
 やだやだ。と首を横に振るも耳への愛撫は止めてもらえず、次第に生理的な涙が私の視界を霞ませるように溢れ出る。簡単な言葉すら紡げなくなった私は「あ」「お」と、幼子のように母音ばかりを発しては与えられる快感に身を投じることしかできない。足先をきゅっと丸めてシーツを掴むと布擦れの音が微かに聞こえてきた。

「ア、ぅ……あっ」
「ちゃん耳弱ぁ」
「そこれ、しゃべんないえ……!」
「あはっ、かわい。呂律回らんくなっとる」
「んんっ」
「こっちも一緒に触ったら──どうなんのやろな?」
「へ? ──ン"ア! ああッ」

 朦朧として思考では宗四郎くんが何を言わんとしているのか理解できず、ぼーっと呆けている間に、彼は私の大切な部分の上にある突起を強弱をつけながら指で擦り合わせた。いきなり与えられた強い快感に大きく背中を反らせて喉を晒す私に「わ、すご」と、他人事のように感想を述べた宗四郎くん。
 面白いものでも見たとでも言いたげに頬を緩めている彼は、新しいオモチャを買って貰った子どものよう。
 にしても……自分で触っていたときはこんな風にならなかったのに……何で宗四郎くんだとこんなに違うのっ。何でこんなに気持ちいいの? 止めてほしいのに止めてほしくない。そう、できることならもっと──そんな私の気持ちを表すかのように腰が淫らに揺れていた。

「ちゃんはナカよりクリオナ派やったか」
「い、ちいち! 言うッなあ!」
「今からいっぱい触ったるでな」
「ひうッ、ああっ」
「とりあえず邪魔やで下は脱がすわ」
/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp