第10章 見送り(みおくり)
「え?え?へ?
???
えええええええええええええええええ!!?(きいいいいいいん)
え!?やった!やった!!やった!!!
無惨のアホバカ糞垂れおたんこなす誰がお前みたいなクソ上司についてくかああああああああああああああああ!!!
ああ、やっと言える!やっと思える!!
恵土「良かったな
自由になれて^^」にししっ
後ろ頭で手を組んで笑い掛けた
刀は既に収めたまんま
「ふっ、笑ってられるのも今の内だ!
血鬼術発動おおおおお
すかっ
あれ?
すかっ
あれ?
…;」
恵土「お前さ…無惨の細胞斬って消滅させたんだから
鬼じゃねえぞ?」
「と、言うことは…」たらたら滝汗
恵土「血鬼術なんて使える訳ねーじゃん」
「…………
ああああああああああああああああああああああああ」両頬押さえムンクの叫びの如し
恵土「どーしたもんかなー
あ、そうだ!
報告場所の件、あと知ってる情報教えてくれるか?
あと…飲まず食わずで走らされてたんだろ?
「へ?確かにそうでっけど」きょとん
恵土「ならさ…うちで働けよ」
「……………へ?」
恵土「な?」
「なって
恵土「決まり!
蒼榮!耀哉に伝えてくれ!!
臆病もんだけど、いい拾いもんしたって
「臆病もんってあんた;」じと目
恵土「どっちにしろ行く当てはねえんだ
不死身って訳じゃねえんだしさ
お前…なんでこれまで人食わなかったんだ?
それで血鬼術強くもさせねえでいたんだろ?」
「へ、へえ…
それが…血鬼術に関しては
鬼になった瞬間に決まるもんでして
創意工夫で強くもなれるけれど…
身体能力か血鬼術かどちらが強くなるかは本人の資質次第な所がありまして
恵土「へえ、そうなんだ」ふむふむ
「んで…こっちは食人衝動も無いし、伸び代も無いから
血鬼術が隠密向きや〜言うて、それにのっからされたんですわ」
恵土「へぇ~、大変だったんだな
お前」
「大変だったんだなってあんさん;
恵土「でもやりたくもないことやらされたんだろ?」
「はあ…まあ、そうでんな
うちは計算だけは早いから、そこを買われて襲われて鬼に;
恵土「なに有能なやつ不適性な使い方してんだあの馬鹿は;」しかめっ面
「馬鹿…?;・・・」はっきり言う物言いに硬直する
恵土「馬鹿だろ?
お前が一番力発揮できる所や仕事へ送るべきなんじゃねえの?上に立つとしたら」
