第8章 再会(さいかい)
持ってきてくれた隠の方は、真っ青になっていた
隠「え?あの修練をしてるの?)…」がくがくぶるぶる
その修練は地獄と言われていた
まだ始まったばかりなのに
そんな感覚に、そのまま伝えると愕然とした様子で
今にも卒倒しそうなほどに、身を震わせ続けていた
恵土「はははは^^
普通の人なら音を上げて逃げ出してる所だ
初めてのことばかりで、ただでさえ辛いのに
更に求めてこられるようなものだからな」
しのぶ「…え?
(修行をつけてもらっているのに?」
恵土「お前凄いよ
ここまで根性あるの初めてだ
私が呼吸と剣術の型、身に合うそれを実際に身に付けるまで3時間掛かったが…」
しのぶ「!!?(3時間!!?;」ぎょっ!!汗、愕然
恵土「お前が身に付けるまで、半日も掛からんだろう
お前は勤勉だし、動きも悪くない
筋だっていい
……これからが楽しみだ^^」ふふっ
しのぶ「ぱあっ)褒められた!)
……
ありがとうございます//」目を細め、嬉しそうに笑う
恵土「私を師に指名してくれたのがお前で…
初めての弟子がお前で良かった
私の考えや理論が間違っているのかと…悩んだりした時期もあったからな」苦笑
そう、自信無さげに俯くそれに…私は立ち上がった
しのぶ「………
(よし!!」力強く頷き、立ち上がる
恵土「ん?」
しのぶ「私が!
貴方の教えが間違っていないと証明してみせます!!
師匠!!」
胸に手を当てて、大きく息を吸って叫んだ
それに師匠は目を丸くして…
静かに微笑んで、おう!^^と笑って答えてくれた
心底嬉しそうに、頬を紅潮させて…お互いそうやって笑い合っていた
その勢いのままに、修行を続けて…道を必死で覚えた
20kmもの道のりで
必ず通るべき地点を教わった
まずは教えた道のりを実際に身に付けて
1周全力疾走を常に維持できるようになるまで走り続けることから始めるらしい
ついでに言うと…
型と呼吸はその日の内に身に付けられた
すっかり日が沈んで、辺り一帯は暮れてしまったけれど……
かなり藪や棘のある草木や枝が多く、着替えさせられた意味を痛感していた
恵土「今は慣れないだろうが
自然に避けれるようになるはずだ
それも込みでの修行だからな?」
しのぶ「はい!!精進します!」
恵土「期待してるよ」微笑