第3章 刀鍛冶の里(かたなかじのさと)
後に…甘露寺蜜璃(かんろじみつり)と食べ物談議を白熱させるまでになるとは思いも寄らぬことであった
内容としては…
「あれがうまい!これがうまい!
ここのこれがたまんねえ!」かあああっ!!←うまそうに語る(涎が今にも垂れそう)
蜜璃「キラキラ)わかるわああ!!
きゃっきゃっ!^^」手を合わせ幸せ一杯そう
食べ物についての話題で盛り上がり通しであったとか…‥
それだけでオール(徹夜)は行けるとか…
人以外何食べても美味しくない栄養にもならないってなんの拷問じゃごらああああああ
と血の涙を流して泣き叫んでいた鬼と同一人物とは一切思えないほどであった
それを初めて見た当時、恵土は若干引いていた←同じく食べるの大好き
彼を刀鍛冶の里へ引き渡す前…
恵土「これ以上無惨にいいようにやられたくはないでしょ?」
「当ったり前だ任せとけい!!」腕まくり←力こぶを叩く
恵土「勢いだけで生きている人なんだな)…」たらーり
凄まじい食い気に圧倒される中…硬直するばかりであった
人間を一度も食べたことも無く、一滴も血を呑んだことも無い元鬼とお館様に伝達し、刀鍛冶の里へ送ることを提案し、願っても無い申し出と許可された
鍛冶をしている時の姿は真剣そのもので…全くそうは(あの時の鬼と同一人物には)見えなかった
名を弥七(やしち)と言い
廃刀令によって職にあぶれて酒に酔って、これまで蓄えてきた金を使って凌いで生きていたらしい
包丁を時折打って売るという生活を続けていたそうだが、酒に酔っていた折…
「早雲だな?」と尋ねてきた無惨に対し、「そうだがなんか文句あるかああ!!?」と叫び返したことで、鬼にされる運命は決まったのだという
恵土(あほだこいつ…;)ぽかーん
酒癖が酷く、早雲だと言って絡んでいた
聞いた当初、「北条早雲?」と尋ねると「違う!」と叫ばれた
銘に早雲と名を入れていた
自らの身を守る為、実名を避ける風習があったのだという
しかし……それは後に、意味を成さないものとなっていた
テロップ『主に酒癖のせい』
よくその場で殺されなかったな
そう思ったが
その腕で少しでも鬼狩りを減らしたいという思惑の方が強かったのだろうと思い直した
どうやらその考えは合っていたらしい
主に、思いも寄らぬ食い意地のせいで台無しになっていたが…‥;
