第19章 夏祭りの惨劇(さんげき)
これはとある…一匹のインコのお話……
怪談インコ
処分されるはずだったインコ
それを引き取った縁亭の方が、好意でお頭に贈呈した
しのぶ11歳、恵土20歳の夏祭りでのことだった
カナリアと名付けた
由来、かなりあんな真似やそんな真似ができるから
鳥の鳴き声の真似から始まり、蝉やコオロギ等の虫の鳴き声、人の断末魔や怪談話、等々…豊富にある
結果…
人間に戻して(恵土が教えた、出来心)
私は人間だったの!
お願い助けて
いや!いや!!
いやあああああああああああ!!
お父さん…お母さん…
いやあ!これ以上はやめて!!
貴方も道連れよ!!一緒に死んで!!
私…カナリア…貴方はだあれ?(おどろおどろしく言う、しのぶが出来心で教えた(怪談中でのこと))
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」白目、真っ青、顔面蒼白
その日の夜…泥棒の断末魔が響き渡り…
強盗も泥棒も近寄らぬようになったという…
防犯大臣の名を冠ることになる
後に…鳥にされた人がいるとの通報があり警察が来たが…鳴き真似として処理された
上記の言葉(物真似)をそのまま聞いて…
お騒がせしました…と何度も詫びていたそうです……;
皆で怪談を夜にし合った結果……おどろおどろしさが爆発した
しのぶの趣味:怪談
犯人はお前だとばかりにジロジロ見た結果…
しのぶ「……(困惑)
だって…しょうがないじゃない!(わなわな)
師匠相手なら口挟んでくるし!
アオイみたいな反応がいいの!!」
義勇「鳥にされた女はどこだ!?」がらっ←噂を聞き付けて来た
しのぶ「冨岡さん、少し黙っててもらえませんか?」
義勇「?」
しのぶ「怪談話した時…表情筋が…(わなわな震え)
鉄面皮じゃないですか!!
義勇「!!?」ガーン!!!!
恵土「…………;」たらーり
どう口を挟んだらいいかわからず硬直している
てちてちてちてち
ぱたん(襖を閉じる)
しのぶ(きつく言い過ぎたかな…;)たらーり
その後縁亭にて…
義勇「伊黒…」
小芭内「なんだ…?
お前からの呼び出しとは珍しいが…」
義勇「………俺は…厚顔無恥なのだろうか?」
小芭内「…は?・・」
その日の晩…
死ぬほど沈み困惑し果てた表情の義勇と、硬直した小芭内が居た
