第31章 嫉妬
「悟浄…」
そう言いながらも理世は悟浄の愛撫に酔い始めていた。
「…理世…愛してる…」
ふと聞こえてきたその言葉…
「ご、じょう…?」
「んー?」
「今…なんていったの?」
「…あんまり言わねぇよ」
「だって…ッッ」
そう声が震えてくる理世に気づいて悟浄は胸元の愛撫を止めてゆっくりと体を起こす。頬をするっと撫でればそのまま泣きそうな目元にキスを落とした。
「…泣く事じゃねぇだろうが…」
「だって…ッッ」
「言いたくなった。それだけだ…」
「だって…」
「だってなんだよ。私は愛してないって?」
「バカ…ッ…そんな事ない…重たいかなって…ずっと言えなくて…なんでそんな風に先にいうのよ…」
「だって好きだって先にいったのは理世だろ…?」
「そりゃ…そうなんだけど…」
「だからたまには俺が先にいおうかなって思っただけだ…」
頬から首に腕を回す理世の腕にキスを落としつつも引き寄せられるままに悟浄は覆いかぶさる。咥内がどちらの物とも区別がつかない程に交じり合う唾液…それを喉を鳴らしながらも理世はごくりと飲み込んだ…
「…よっと…」
体を起こした悟浄が理世の腕を引っ張り、座らせれば自身の膝の中に抱きいれた。
「…たまにはこういうのもいいだろ…」
そう言って後ろから手を回して悟浄の手のひらは理世の胸を簡単に包み込む。
「…ンァ…」
首筋に唇を寄せ、ちぅっと吸いながらも指先は胸の突起を捏ねまわしている。きゅっと体を縮こませる様に理世の体は力が入る。
「…ま…ッッ…って…ごじょ…ぉ…」
「なぁにが?」
「ンァア…ン…」
「こんなに固くなってるじゃん?」