第4章 baby my strawberry
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テレビをつけっぱなしにしていたら
HAYATOのニュースが流れ始める
「おはやっほーっ☆」
『わー!見てみて!
トッキーが可愛い顔してる!!///』
「ほんと…すごいよねぇ…」
俺が感心していると
「フン…このくらい…
誰にでもできる。」
とバロンが言い放つ。
「クスッ…確かに。
バロンもアイドルとしてのキャラと
ギャップがあるもんね。」
なんてやり取りをしているが
レディは聞こえてないのか
テレビの中のトッキーに集中している。
そこに…
「ほら…朝メシ…食え。」
と、ぶっきらぼうに
トーストと目玉焼き、
それからフルーツがはいったプレートが
ソファの前のテーブルに置かれる。
『わぁ!ランランありがとぉ〜』
「キッチンの方にいると思ったら
朝食作ってくれてたんだね^^
ありがとう。」
「昼間つまめるように
苺切ったやつ冷蔵庫に入れてあるから。」
だって。
ほんと、〇〇ちゃんに対しては
全力で尽くしてくれるのすごいよね。
『ん~、おいひぃ』
「そ、そうかよ…//」
『…って、ランラン時間大丈夫?』
「ん?…ああ、俺もそろそろ行かないとだな。
ちょっと支度してくるわ。」
テレビの画面に映る時間を見て
階段の方に歩いていく蘭ちゃん
『あっ、うん、
ランランは朝食は?』
「俺は作りながらつまんだから大丈夫」
だってさ。
そんなやりとりを眺めていると
後ろのダイニングで
バロンが何も言わず
朝食に集中しているのが見える。
何だかんだバロンの分も作ってあげる
蘭ちゃん…優しいよね( ¨̮ )
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数分後
「それじゃあ行ってくる」
『うん…行ってらっしゃい。
帰りはバイクで帰ってくるんでしょ?
気をつけてね?』
…チュ…
とくちづけてから
心配そうに上目遣いする〇〇ちゃん。
「あぁ。大丈夫だ。
じゃあな」
ギュー
とハグをして
バイバイと手を振る。
俺は満足気な蘭ちゃんの後ろに
付いて行って
「じゃあ行ってくる……」
という蘭ちゃんを玄関までお見送り。
「うん。行ってらっしゃい^^」
「あいつに好き勝手させないよう、見張っとけ。」
「あいつって…バロン…か
うん。りょうかい^^」
俺は蘭ちゃんを見送ったあと
リビングに戻った。