第12章 向き合う
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『ん……』
「おっはよーー!」
翌朝目覚めると
散らかったリビングと、
うっすら髭の生えた菱と
眩しい光が目に飛び込んでくる。
『え…おはよ……
って、いったたた……』
ズキズキと痛む頭に
カラカラの喉。
昨日のことを色々と思い出す。
「昨日は飲んだね〜(´>∀<`)ゝ」
菱はまだ少しお酒が残っているのか
ハイテンションだ。
『うん。
楽しすぎた。
落差すごい…(=_=)』
「……ほんと。今日休みでよかった。(=_=)」
あ、違った。
ただの空元気だった。
『菱…味噌汁…』
「はいよ〜って、
定食屋の女将じゃないんだけど!」
『いいじゃーん。
つくってよぉ…お願いっ♡(。☌ᴗ☌。)』
「つくるけどさ……」
と、立ち上がって色々と動いてくれる菱。
私も散らかった部屋を片付けながら
体を通常に戻していく作業。
すると嶺二からメッセージが
届いていることに気づく
『……クス……』
そこには
「新生QUARTET NIGHTここに爆誕!」
というメッセージと
朝日に照らされた4人の姿。
よかったね。嶺二。
私も4人が居ないこの時間で
自分を大切にすることにするよ。
嶺二に自分が言った言葉と
菱に突きつけられた現実と
菱からもらった励ましの言葉で
ようやく私の心が決まる。
『よぅし!私、衣装デザイナーになるっ!』
「えっ!?
なんの心変わり!?
昨日までやらないって言ってたのに!」
びっくりして
料理の手が止まる菱。
『……まぁ、菱が背中を押してくれた…
ってことかな…//』
頬を掻きながら
照れていると
「え〜///
すっごい嬉しいんですけど!
私、なんでもやるから!
下着の時みたいに!」
と、ぎゅっとハグしてくる菱。
『ありがとう(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”
そして、その節はどうも…///』
「何その反応…
もしかして、もう楽しんじゃったの?」
『えぇ…まぁ…///』
このあと彼シャツ事件の話を
根掘り葉掘り聞かれることになる……
END