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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第9章 QUARTET NIGHTとの撮影



すると黒崎さんが
テーブルの上を見て

「おい、お前菓子食いすぎだろ。」

と、カミュさんに向かって言い放つ

「フン…欲しければ自分で
取ってくればよいではないか。」

と、控え室の方向を指さす。

「オメーも自分で取ってきてねぇだろ」

と、一触即発。

僕とってきますよ!
と言いかけたその時…

「□□さんはいられまーす//」
と、スタッフの大きな声が響き渡ります。

この一言で

カミュさんと黒崎さんの喧嘩が終わります。

皆□□さんに
視線が釘付けになったからです。

「……ゴクッ…//」
「……ククッ…ここまでとは//」
「……綺麗…だね…//」

そこにはお嬢様なんて生ぬるい
空色のドレスに身を包んだ
まさに女王様がいました。

いわゆるホルターネックデザインのドレスで
胸元は隠れているものの、
肩や脇、背中がざっくりと空いていて
腰から下はスリットがざっくりあいた
シースラインになっています。

髪型はうなじあたりで
アップスタイルにしています。

耳元に大きくキラキラ光るイヤリングが
上品さを引き立てます。

とにかく、お美しくセクシーです。

お嬢様と言うからにはロリータっぽい
ファッションを想像していたので
そのインパクトに驚いてしまいます。

『すっごく綺麗に仕上げてもらっちゃった^^』

と、笑顔はいつも通りですが
そこには気品が溢れています。

「それではお嬢様…
お手をどうぞ。」

カミュさんがまるで王子様のように
□□さんの手を取りエスコートします。

『あ、ありがと…//』

お2人の周りだけ
不思議と王宮の景色が見えて
その場にいるスタッフ全員が頬を染めます。

セットはまるで舞踏会の会場。
オーケストラ役のエキストラさんや
1/2スケールの2階から降りてくる
高級感溢れる階段などもあります。

そして、その真ん中で
手を取り合い密着するお2人

『たった数ショットのためにこんな…//』

「なんだ?…怖気付いているのか?」

『そ、そういうわけじゃないけど…(--;)

なんだか…豪華すぎない?』

「フッ…シャイニング事務所にかかれば
これくらい容易い…ということなのだろう。」

『ふぇぇ…(=_=)』

コソコソとお話しているようで
お互い耳打ちしている姿だけで様になります。


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