第3章 誕生日のプレゼント
「もうすぐお前誕生日だよな?
なんか欲しいもんとかないの?」
そんな待ちに待った翔太の言葉に
ごくりと唾を飲み込む
「あるなら早めに言えよ?」
あるよ…?
ありますよ…?
付き合いだしてから
ずっとずっと憧れてたもの
欲しくて欲しくてたまらなかったもの
でもだからこそ
事を進めるなら慎重に…
「欲しいもの…
言ったら絶対くれるの?」
そう恐る恐る聞くと
「なんだよ…
なんかすごい高い物とか…?」
なんてちょっとびびった顔をする笑
そんな翔太の手を
逃がさないようぎゅっと握りしめて
「私が欲しいものにお金はかかりません笑
私が欲しいのはね…
誕生日の日
翔太が1日愛情表現してくれる券です」
そう言ってにっこり笑うと
翔太は驚いた顔をして
私を見つめた…