第11章 いじめられ令嬢は訴える!!
―――私の名前は『』。
そう昔はそうだったわ。今は『リンダ・ハルハーゲン』子爵令嬢。
学生。―――私の学園生活は上手くいっていた。
何しろ殿方が放って置かないこの美貌に豊満な体型。
どこをとってもパーフェクトゥ!!なこの私に靡かない方なんかおりませんでしてよ。
そう。そして、私と『エドガー・ヴェックストレーム』様は運命的に出会ってしまう。
頑張り屋さんのわたくしは先生に頼まれていた書類を抱えて歩いていたが、階段の位置を見誤り危うく滑り落ちそうになった所をエドガー様が助けてくれて。
会う度に声を掛け合う様になり、時々昼食を一緒に頂いたりして。互いに想い合っていると気が付くのに時間はかからない。
放課後、お御堂に呼び出され、エドガー様が跪く。
「リンダ、僕と将来を見据えたお付き合いをしてくれないか」
そして、彼、エドガー様の翠の瞳の様な石のはまったネックレスの掛かった小箱を差し出してくる。
「これを、わたくしに?」
「ああ、いつも君に僕の事を考えていてほしいからね」
受け取って胸に抱く。
嬉しくて嬉しくて。
そこから私は頑張った。エドガー様のお嫁さんに相応しい子女になろうとより一層勉学に打ち込み、そして彼に近付こうとする不埒者を闇に葬り―――いつにか『悪役令嬢』ナンテ呼ばれる様に。
何だかかっこいい!!
だけど……、