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【短編集】悪役令嬢RTA

第7章 とりかへばや物語り


『私』は誰?
―――?
いやそうだったけど今は違くて……。

ええと、私は泥酔して……今日に限って結構な高さのハイヒールを履いていて、躓いてそのまま電車の突入してくる線路へ……スーサイド…………で!

だけど今の『私』は違う。
私は『サンドラ・ティッキネン』―――。
明日は私の誕生会……婚約者の公爵家嫡男、『エリオット・ラルセン』様もお出でになる。

―――私を祝う為にじゃない。
まだ正式にお披露目された訳では無いけれど、心を通わせた相手―――『ハンナ・アンドレアン』と共謀して私を貶める為に。

まあ、先に喧嘩を売ったのは私。
自分で手を下した事は些事だが、周りのご令嬢を扇動して普通に思い付く様な嫌がらせからの嫌がらせは列挙したら暇がない。
だってそうでしょう?

幼少期から決まっていた婚約者のエリオット様を中心にその交友関係に至るまで、―――複数人の男性と仲を深めるハンナを許せる訳が無い。
女達に毛嫌いされているからって男とつるむなんて……。
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