【薬屋のひとりごと】後宮の外に咲く毒の華【R指定】
第6章 【R指定】花街に毒の華が咲く②
どんどん月娘から逃げて、腰に寝所が当たると、高順は思わず腰を付いた。
「月娘様!!」
これ以上逃げる場所が無くて、高順はまだ近付いてくる月娘をみあげて叫んだ。
「……慌てないでよ。寝所の枕元に取りに来たモノがあるのよ。」
月娘はそう言うと高順の脇を横切って、ゴソゴソと寝所の枕元を探った。
「…手を出して高順。」
何か渡されるかと思って、高順は素直に手を出した。
ご丁寧に、近くに来た月娘を見ない様に、しっかりと目を瞑っている。
月娘はそんな高順を見て、ハッと笑った。
ガチッ!!
「!!???」
ガチッ!!
手慣れた様に月娘は拘束具を高順に付けた。
「………なんですかコレは…。」
高順が青白い顔で月娘に問い詰める。
「それ?姐姐達に教えて貰ったの。」
月娘はニッコリと笑って高順に言った。
「こうしてこの鎖を引くと……。」
「!!!!!」
ガシャン!!
「女人でも簡単に、その気が無い男をベットの上に寝かせられるのよ。」
月娘が大金を叩いて借りた部屋は、どんなプレイにも対応している。
もちろん猫猫考案である。