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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第5章 【ご主人様】




「はぁ....はぁ...はぁ....はぁ.....っ」


上半身から、ぽとぽとと、汗がこぼれ落ちる。
ようやく、手首の方の拘束を、ほどかれた。


「あるじ、様.......」


その瞬間、裸の身体を抱きしめられた。


「....すまなかったね....」


目を見開く。


「主様.....」


ぎゅっと、主様を抱きしめ返した。
ーーー主様の、汗が交じった匂い....心地が良いですね...。


「ちょっと、いや大分はっちゃけすぎたよ....うん...だけど俺は、」


耳元で囁かれる。
白いカーテンから、美しい光が差し込んだ。


「また何度だって、淫らに甘い声で鳴く、凛を抱きたいと思うんだ....嫌だったら、俺から逃げてくれないかい...」


ーーー...嗚呼、なんて事でしょう。
今度は、胸の疼きを止められない..。


「逃げようにも、抱きしめられたままでは、私は逃げられないではありませんか...それに...主様があんな性欲を、これまでひた隠しにしておられていたなんて....」


私は主様の肩に、頬をすりつけ、クスリ...と笑った。


「!!!やめないかその言い方....ッ!!」


ーーー嗚呼、なんだか安心致します...この主様のお身体に触れ合っていると...


「私をご自分のお部屋に"監禁"された主様が....」


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