第9章 【初恋】
《山田泉視点》
「先生とセックスがしたい...」
はっ!と、口をばばばっ!と抑える。ここは家の自分の部屋の中。
ーーー隣には中学生の妹がいるってのに...!俺...!終わった...!?人生...!!
隣の妹の部屋から、ペットのハナがワンワン吠えてるのが聞こえた。
ーーーせ...セーフ!!
休日なので、皇先生とはどうやっても会えないのだ。
あれからの俺たちは、放課後理科準備室で、会う度にエッチしまくる仲となっている。
ーーー寂しいなぁ...
「泉にーちゃん」
中学生の妹が、急に部屋に入ってくる。
「おっおおおっ!?なんだ!?」
「先生とセックスしたいの?」
ぶふぅううー!!!と、妹の顔面に唾を吹きつけてしまった。
「お言葉遣い!!ちゃんとして!!妹!!」
そしたら、キレた妹に顔面にクッションを投げつけられてしまった。
「泉にーちゃんには言われたくねぇんだけど...」
フキフキ、と妹は制服の袖で俺の唾を拭き取る。
「あたしも今、実はそうなんだ...」
「えっ?」
ここで、ソファの上で正座する。
妹も、同じように向き合って正座した。
「美美美女学園中等部にあたし今通ってんじゃん?」
「ああ...最近突如出来た中等部にな...転校したいって母さん達に泣きついて本当に転校しちゃった奴な...で?誰先生が好きなんだ?」
「り、理事長先生」
「理事長先生ッ!?思ったより高位な方を!」
「すごくすごく綺麗な女の人でさぁ...でも今日休日だから会えないじゃん?今あたしも泉にーちゃんと同じ状態」
ーーー兄妹揃って同じ状況だったのかよ...!!
やっぱり、血は争えない。
「あたしも泉にーちゃんに協力してやるから、今から理事長先生と関係持てるように、協力してくんない?」
そんな純粋な眼差しで...
でも本当に良いのか?良いのかというか、実の妹とこんな生々しい会話をしてられないんだが...やっぱり兄として、教師と関係を待とうとする妹は止めた方がいいのでは...自分の事は棚に上げるとしても!
ーーーよし!
「ウン、協力するっ!」
ーーーしまったぁ!!口が滑ってぇ!!
「そうと決まったら、行くよ!泉にーちゃん!」
抵抗する間もなく、俺は妹に引っ張られる。