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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第8章 【ヌードモデル】




「だからァ...近寄るなって言った...だろ...」


赤面したまま、一条は完全にうなだれてしまっている。


ーーー意外に可愛げがあるな...って俺は何を考えて...ッ!


「破廉恥人間...ッ早く帰れェ...」


「はいはい破廉恥人間で良いですからとにかく描いてください!」


倒れたキャンパスとイーゼルを戻し、一条の腕を掴んで描かせようとした。


「俺に、触っちゃダメだァ...!」


一条に赤い顔を見せられる度、悪い感情が俺の脳内を占めてゆく。


ーーーこいつに襲われるってなったら...俺はどうなるんだろう?


「俺に襲われてぇのか...早く...帰れェ...」


焦れたような低い声に、俺はゾクッとしてしまう。


「一条...さ...ん...」


ーーーこの男に、さっき筆でされたように...俺...は...


とろんとした瞳で、一条を見てしまう。


「も...ッだめだァ...」


急に、ゆらりと立ち上がった一条に、唇を奪われる。


「ンッ...っふッ...!」


あまりに一瞬の出来事過ぎて、驚き、一条の身体を離そうとする。
だが、舌を口の中にねじこまれる。


「ちょッ...!待ッ...!」


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