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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第2章 防衛隊選別試験


第2演習場に入り、最終審査が始まる。

3%でなにができるのか。
とりあえず、余獣を探すことにした。

少し走り回ってみると、余獣を見つけることが出来たので、とりあえず銃で撃ってみる。
さて、全然効いてません。どうしよか。
というか、銃が重くてちゃんと狙いが定まらないんだよなあ。

銃での討伐は諦めてどうすればいいのか考えながら周りを見渡す。
殴るか…。視界に捉えた鉄パイプを見てそう考えた。
狙いが定まらない銃よりかはいいだろう。危険度は上がるけど…。


鉄パイプで思いっきり殴ってみると、斬れた。
え?斬れた?
余獣が真っ二つになった。
鉄パイプ、刃物じゃないんだけどな…。

どういうことだろう…解放戦力3%の私に怪獣を真っ二つにする力なんてないはず。


そんなことを考えていると、耳につけた通信機から声がする。


「三浦、刀剣つこうたことあるんか?」


ひぃいいい。
保科副隊長の声がダイレクトにっ…!
一瞬身体がブルブルと震えたがなんとか平静を装って返す。


「特に使ったことはないですけど、トレーニング中に棒を振ったことは何度か…。」


って、なんでこんな男の子みたいな遊びしてたこと暴露してんだ私。


「そうか。」


副隊長が低めの声で静かに呟いた。
うっふぅとなんとも言えない顔にながらなんとか耐えた。副隊長のイケボに。
私、耳弱かったんか…。

そんな痴態をドローンで見られていないことを願った。

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