第20章 結婚
先にシャワーを浴びてくるように言って、鮭や卵巻きをテーブルに運ぶ。
たぶん、宗四郎にも私の汗がついているだろう。
少ししてから味噌汁を温め直していると、宗四郎が上がってきた為、ご飯をよそっている間に温まった味噌汁もテーブルに運んでいくと、宗四郎が私を見つめてきた。
「美影…僕の奥さん、おはようのちゅーせぇへん?」
「私の旦那さん、聞かなくてもしてください。」
笑い合って軽く唇を重ねた。
「おはよ、今日も大好きや。」
「おはよ、私も大好きだよ。」
めちゃくちゃ新婚さんっぽくない!?違う?
新婚さんってこんなんじゃない?
少し照れ臭くて、早くご飯を食べようと席についた。
美味い、ありがとうと頬張る彼を見ながら微笑む。
平和だなあ、ずっとこんなんだったらいいのに…。