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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第19章 偽り


今はまだ彼のところに戻りたくない…というか、もう一生戻りたくない。

昼休憩が終わるまでどこかで適当に過ごそう。


亜白隊長に通信機で連絡を入れてすぐにそちらに向かう。


どうやら屋上にいるらしく、急いで階段を登る。


屋上に入ると日比野先輩と食べていたようだ。

また邪魔をしてしまった…。


「明日からまた第1部隊で鳴海隊長の訓練を受けてもよろしいでしょうか?」


「ナンバーズは保科と訓練した方がよかったのではないか?」


確かにそうだが、すぐにナンバーズに慣れたい。

今、彼はナンバーズを装備しての訓練は出来ない。


そのことを言うとすぐに許可を出してくれたので、お礼を言って屋上を後にする。


先程からスマホと通信機がうるさい。

戻って来ないので連絡をしてきているんだろうが、通信機まで使わないで欲しい。

通信機から連絡をしてきた場合、仕事のことかもしれないので出なければいけない。

でも、いいや。
今は休憩中だし。

通信機を耳から外しポケットに入れた。


昼休憩が終わり演習場に行くとまた彼は日比野先輩と訓練をしている。


他の隊員と模擬戦等をして訓練を終えるとすぐに彼が駆け寄ってくる。

なんでそう、四六時中一緒にいなきゃいけないの…。

勤務時間は終わっているのだ、昼どうしていたのか聞かれるが無視して片付けをする。


だが、このまま無視するわけにもいかない。

終わりだと伝えなきゃいけないし、昨日荷物を持ったまま彼の家に行ってしまったから、取りに行かないといけない。

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