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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第10章 第1部隊


じっとしたままどのくらいか待っていると、公園の入り口に走って入ってくる宗四郎さんを見つけたので、すぐに立ち上がり駆け寄る。

そして彼の胸のところの服をギュッと掴み引き寄せてキスをした。

驚いて少し固まった彼はすぐに私の後頭部と腰に手を回し、絡めた私の舌に応えた。


宗四郎さんの舌が動く度に身体が反応する。

やっぱり、宗四郎さんじゃなきゃ嫌だ。
触れられるのもキスをするのもそれ以上も…。


唇が離れると、きつく抱きしめられる。


私の後ろから近付く足音に気付いた。

鳴海隊長がすまなかったと謝る。


「あなたが僕に頭を下げるとは…そないに美影が大事ですか?せやけど…許しません。美影は嫌がってたはずです。泣かせましたよね?」


低くなった彼の声を聞きながら、首筋に鼻を寄せ彼の匂いを嗅ぐ。
すごく安心する。


鳴海隊長は何も声を発さない。
ずっと頭を下げたままなんだろうか。


「宗四郎さん、好き…。」


首筋に擦り寄って気持ちを言葉にする。


「僕、走ってきたから汗かいてんねんけど……僕も、めっっっちゃ好きやで。」


私の頭に頬を擦り寄せて答えてくれる。
いつも私にだけ、甘い声で甘い言葉を囁いてくれる。

それが、どうしようもなく嬉しくて、ここが公園だと言うことも鳴海隊長がいるというこも忘れて、好き好きと言って頬を擦り寄せて満足いくまで甘えてしまった。


「ほんま…もうやめてや、美影…抱きたなってまう…。」


「んー抱かれたいー。」


もう終わりやと肩を掴まれ引き剥がされてしまった。

途端に自分の痴態に恥ずかしくなる。


「あ、あの、私…あ…ごめんなさいっ…あぁ……。」


目線が右往左往して消えてしまいたくなって、しゃがみ込み頭を抱えて顔を隠す。


謝らんでええと笑いながら彼もしゃがみ頭を撫でてくれる。

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