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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)



そうだ。
呪いのせいで、私の心臓と五条さんの心臓が繋がってしまったんだ。

なんでこんな1番大事なことを忘れてしまっていたんだろう。

「五条…さんっ…」


「黙れっ!お願いだ…これ以上、乱暴にしたくない…俺と一緒になってくれよ…」
「いや!絶対いや!これじゃ、貴方も同じじゃない!総監部と…!」
「違う!俺はちゃんとさんが好きなんだ!」


綱手川さんは私を起こし、座ったまま私を強く、とても強く抱きしめた。






『僕が死ねばキミが死ぬし、キミが死ねば僕が死ぬ。』

『ずっとドキドキしてる。の心臓。』




ーーー…五条さん。




「離してっ!!」

私は思いっきり綱手川さんを突き飛ばし、立ち上がった。





そうだーー…
そうだ…!


ずっと繋がってた。


五条さんに保護されて、ずっと守ってもらってた。



私は呪霊たちのいなくなった家の中を、靴のまま走り、庭に出た。


「はぁ!はぁ!」

「待て!もうさんしかいないんだ!」




私に伸ばされた綱手川さんの手。





「やだ……五条さん……さと……悟さんっ!」

「っ!おいで!」


声がして、私はそちらに視線を向けた。

悟さんが両手を広げて私の方に来てくれていた。




庭のいつも悟さんが降り立つところに、彼はきてくれた。
私の家にくるとき、悟さんはいつも庭から来てたからーー…


私は両手を伸ばし、悟さん胸に飛び込んだ。



いつもの匂い。
いつもの温もり。


大きくて広い胸に、力強い腕。


「悟さんっ!悟さん!」



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