第2章 はろー、ニューワールド。
それがいつもとは違うことに気づく。
なぜならそこには…
『んぎゃー!ほぎゃー!!(こ、ここに!!推し!??)』
私が見ていたハイキューのキャラクターの世界であることを、目の前の推しの北さんが教えてくれた。
「えらいかわえぇな、な、信ちゃん。、にいにやで?」
おそらく母であろう、美人な方が幼き北さんに声をかけていた。
そして、目をまんまるにしながら私を見つめる北さん…
尊すぎませんか!?
やばー!!感極まって涙が止まらない。神様、ありがとう。
この世界にこれたことが幸せハッピーマイライフ!!
まだこの時の私はハイキュー世界に転載したことの喜びが大きく、前世のことなんて忘れていたのだ。
そんなことより、戸惑いながら私に手を伸ばす北さんが可愛すぎて思わず強い力で握りしめていたようだ。
「赤ちゃんって、こんな力強いんか?」
呟いたそのセリフにさえ、キュンが止まりません。
「きっと、信ちゃんが好きなんやろな。母ちゃんも嬉しいわ。」
目が合う北さん母にも御光が止まらないようで、あーー!とまだあまり動かない腕を振り回しながは歓喜の舞をした。
てか、北さんって呼んでるけど自分も今は北さんなのか。
これがリアル推しの子??と考えているうちに、赤ちゃんの自分は疲れ切ったようでグッスリと眠ってしまったようだった。
赤ちゃんの力、恐るべし…!!